ブラジル発ドキュメンタリーチャンネルINSPIRE、日本上陸!

2014 / 10 / 26

毎年台風の季節がやってくると、その波を求めて諸外国からも
たくさんの人が訪れます。

2012年は、アメリカからVICEチームのアレック、ジェイク、メレディス
TYPHOON SURFERSの撮影兼ねて、

2013年は、オーストラリアからVOUCH SURFのライダーたちが
プロモーション(という名のサーフトリップ)兼ねて

千葉にやってきました。

この類いの外人ケア、アテンドもなれてきて
最近はこれを生業にしてもいいのでは、とさえ思っているけど
実際、仕事となると、基本マイペース、わがままな彼ら(失礼!!)を
日本流の商習慣や礼儀に馴染ませようとすると(まあ馴染まないよね)
それはそれでけっこう神経つかって、ストレスフルになったりする。

事実、去年のVOUCH アテンド時は、極度の疲労といろいろすったもんだ
あって、点滴をうける、ぐらい具合が悪くなってしまったのです。
いまとなっては、かなりの笑い話ですっかりネタですが、
その時は胃がキリキリして大変だったなあ〜。

けっこう外人慣れしている私でも、今回のゲストたちは、史上最高のマイペース、
ノープランで表れた、強者たち、FROMリオ・デジャネイロ、ブラジル〜!
すっかり翻弄されまくりました。

ことの経緯は、ある日、ブラジルから一通のメールがきました。

ドキュメンタリーチャンネルをつくっていて、
社会の問題に立ち向かう人々を取材しているので、
ぜひ日本のサーフライダーの放射能の水質調査の取り組みや
震災以降のサーファーの動向、原発、放射能汚染の実態を知りたい、
とそのメールには書かれていました。

そのドキュメンタリーチャンネルは、INSPIRE
困難な問題に立ち向かい、人々をインスパイアしている人たちを追っている番組で、
WE ALL HAVE A PURPOSE IN LIFE
人にはその人に与えられた使命(目的)がある、という
コンセプトにも共感しました。

地球の裏側に私たちの取り組みが響いたんだなー、
やっていてよかったなーと、素直に思って、
もちろん、速攻で取材をOKしました。

その後、メールのやり取りを経て、海洋汚染の実態や
サーファーの動向を知りたいなら、その元凶、発端となった
リアルな今を感じるなら、福島に行こう!と提案し、
海外メディアが報じないいまのフクシマに彼らも興味をもってくれて
フクシマ行きが決定しました。

まずは、成田でピックアップ。
旅のメンバーは、左からプロデューサーでリーダーのブルーノ、
プロサーファー マルチェロ、カメラマンのベルナルドとリコ。
4人分の荷物とサーフボードと、カメラ機材で車はパンパン。

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私の知っているブラジリアンは、いつも陽気で大声(少しうるさいぐらい)ですが、
彼らはとっても静か、というかむしろ、無口...
こっちが質問するまで、あまり多くを語りません..
緊張しているのか、それが地の性格なのか...
なんとなく、不安がよぎります。

まあ、長旅で疲れもあったとおもうので、まずは腹ごしらえで
お寿司大好きなマルチェロ(通称まるちゃん)のリクエストに応えて
回転寿司へ!

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マルちゃんは、過去にサーフィンの大会WQS田原プロに4年連続出場
経験があり、日本大好き。VOLCOMライダーであり、アライアも
のるスタイルマスターです。

で、着いて早々、フクシマへ!
初めて乗る新幹線に興奮。

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今回も、フクシマのガイドは平学さんにお世話になり、
8月の訪問時と同じルートで、帰宅困難区域の飯館村から、警戒区域が解除されたばかりの波江町を視察し、
開通したばかりの6号線から原発をのぞみ、チキンポイントで学さんへの
インタビューを行ないました。

除染された大量の土袋は、いつ見ても、放射能廃棄物という人間の叡智をこえ、
自然界でさえも処理できない、その行き場のなさに言葉を失います。

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直線距離にして約2キロぐらいのところで原発を眺めていると
持参したガイガーカウンターのけたたましい音に
いま起きていることが現実だと、気がつかされます。

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土の近くの空間線量は、毎時20μSv...

何もおわってなんかいない。
事態は収束するんだろうか。

言葉では言い表せません。

こうした現状を彼らにみてもらって、
フクシマのいまを感じてもらったうえで
だからこそ、いまを憂うのではなくて
未来に想いを馳せて、夢を見て行動をしている人たちが
日本にもいるんだってことを、伝えてほしい。

そしてその人たちは、私たちが想像できないような辛く大変なこともたくさん
あるんだろうけど、明るく前を見て歩いているということ。

フクシマで出会ったたくさんの人たちはいつも笑顔で
迎えてくれます。

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1泊2日の強行スケジュールに慣れない土地で移動も重なり、
お疲れのブラジルクルーへのおもてなし、ということで、
日本の家庭料理を振る舞いました。やっぱりおうちご飯が一番!

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その後、フクシアの取材を終え、これからのプランを聞いたら、
もうひとつの番組取材のため、サーフィンの映像を撮りたいとのこと。

こちらの番組は、ブラジル最大手のケーブルテレビの番組で、
英語タイトル LIVE THE LIFE THAT I WANTED
(邦訳 生きたい人生を生きよう)というもので、
ブルーノとマルちゃんが世界中の波をもめて旅をするという内容。
これまでに、インド、イスラエル、サモア、コスタリカなどなど
世界中を旅しています。

ウェブ上では短いティザーになっていますが、
実際の放映時は26分間の番組だそうです。

で今回の旅先は日本。

日本のスタイルマスター、よっちゃんプロ(ヨッシーこと吉川共久さん)
ともセッション。性格もメローで環境意識も高い2人は、サーファーとして
大切にすべきこと、海や自然を愛する表現者として発信すべき本質的な
心得ているようで、それはサーフィンスタイルに表れています。

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そして、今回は、台風スウェルをおって
SHIKOKU (四国のリバーマウス)にいきたい、
SAKAWA (湘南のリバーマウス)にいきたい、とのこと。

四国にコンタクトあるの?
四国までどうやっていくの?

と聞いたら、逆に

どうやっていくの?
そもそもどこにあるの?
誰か知り合い、いない?

って...ノープランですか!!

そんなんじゃ、撮影は無理だし、ましてや
台風スウェル時のヘビーローカルポイントでサーフィンなんて、
無理無理無理ーーー。

でも、なんとかなるでしょ、的な考え。

うーむ、甘い。
なんとかならないでしょ、フツー。
少なくとも私にはそんな能力もコネもないっす。

結局、台風19号の進路とにらめっこしながら、四国行きは断念。
代わりに、波があたる可能性も高く、移動コストも安い湘南を勧めて
レンタカーを手配してあげて、湘南に向かわせるはずだった...

で、ここでまた計画性のなさが露呈し...

私もまったく知らなかったのだけど、
ブラジル発行の国債免許証は、ジュネーブ条約に加盟していないため
日本では運転できないという新事実が発覚!!

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彼らもすっかり眼が点...
どうするのさ。足なくて湘南いって。

本当は、レンタカー屋で見送ってバイバイ、のはずが、
さすがに、これだけの荷物もって、電車で湘南に
向かわせるのもあまりにかわいそうだし...

結果的に、私も放置できす、貴重な休日を一日つかって、
湘南へ送り届けるはめに...3連休の中日、道は大渋滞。
どこも人、人、人。もう、みんなぐったーーり。

湘南に行ったら、その先は自分たちでなんとかしてね、
といいつつ、葉山の大会にスタンバイしていた中村竜君にヘルプ〜。
さすがに、突然現れて、いくらアルバイト代を払うとはいえ、
彼らのアテンドとドライバーしてくれるような奇特な人、
いないよねえ。

何やら作戦会議中。

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暇しているサーファーをガイドに雇うしかないだろ

って簡単にいうけど、ここはバリじゃないぞー!!笑。

まあ、湘南だったら江の電にのれば、サーフポイントへのアクセスは
簡単だから、交通の便がいい藤沢駅前のホテルに降ろしてやっと解放されましたー。

よくこのスタイルで世界中を旅してきたもんだ..
と逆にブラジリアンスタイルに関心してしまったよ。

何はともあれ、予定外のことまでアテンドするハメになってしまいましたが、
旅は道連れ、人生は一期一会、PURA VIDA !

INSPIREフクシマ編の完成が楽しみです。