Making of ” Typhoon Surfers “. VICE Japan 千葉へ!

2012 / 11 / 07

ヨーロッパからのカウチサーファーたちが去ったと思ったら、
今度は アメリカから、リアルプロサーファーたちがやってきました!

ニューヨークを拠点とするサブカルチャーメディア VICE
この度、VICE JAPANの映像チャンネルをローンチするというので
その撮影のために来日していたVICE チーム。

ナビゲーターはプロサーファー ALEK PARKER


鳩サブレーがお気に入り!

フロリダ出身LAベニスビーチ在住。
スポンサーは、O’NEILL や SANUK
いわゆるオシャレ系スタイリッシュサーファー。
アメリカのハリケーンを追いながらサーフィン映像”THE HUNT” をつくったり、
世界中をサーフトリップしたり(日本の雑誌にも何回か掲載されていますね)と
フリースピリットでクリエイティブ。礼儀正しく、人柄のよさがにじみ出るような
人当たりの良さもあって、SANUKが行なうOperation Smile という口唇裂
に苦しむ子どもたちのための親善大使的な活動もしている。

オフィシャルウェブサイト→ http://www.alekparker.com/

もちろん、サーフィンも超うまかった。
下記はSANUKのプロモーション映像。スーツでサーフィン!

海外のプロサーファーって、別にコンテスト出場しなくても
クリエイティブなフィールドでセンスのよい作品をつくって、
それが認められてフリーソウルに活躍している人が
ほんとうに多いなあとおもうし、そういうセルフブランディング
が上手。そして、感性が豊かだから、ごく自然に環境保全活動や
人道支援的な活動にもすんなりと意義を見いだして、
自分なりにできることを!と精力的に活動している人も多い。

映像ディレクターは、ジェイク

フロリダ出身、NY在住。
VICEの映像作品は彼のディレクションによるものが多く
世界を旅し、最近はアブダビへ行ってきたばかり。
陽気でブラックジョークの冴えるやつです。
サーフィンもキレとパワーがあって上手です。

そして、プロデューサーは、ジェイクの奥様メレディス(右端)

メディアコンサルタントとしてVICE JAPAN 立ち上げのため
1ヶ月半日本に滞在予定。デキル女子、ジェイクとともに
NY在住のガールズサーファー。

彼らとの出逢いのきっかけは、来日していたSAMBAZON のファウンダー
ジェレミーからの紹介で。SAMBAZONはブラジルのスーパーフルーツ
アサイを輸入している会社で、私もまとめ買い、よく飲んでます。

IRIE CAFEでも、アサイボウルやアサイスムージーをメニュー化した
ご縁で、ジェレミーが千葉に来て一緒にサーフィンした際に、
カフェに立ち寄ってもらって、本家本元のアサイボウルもつくってもらいましたー。

ちなみに、アサイーをもっと日本で広めるべく、
この度、ジェレミーから直々にSAMBAZON JAPANアンバサダー第一号
に任命頂きました〜!ただオススメするだけなんですけどね...

さて、TYPHOON SURFERS は、日本の台風をおいかけるサーファーたち、
台風に影響されるニッポンの人々の暮らしにフィーチャーした
映像ドキュメンタリー。東京のパーティーで彼らに会ったジェレミーが
私の話をしたところ、出演のオファーと取材のコーディネーション依頼が
きて、もちろん、YES, 即答、快諾!

こうして、2泊3日千葉サーフトリップのついでに
我が家にステイすることに。千葉の森の中にいるのに、
まるで外国にいるかのように、最近、やたらと外人占拠率が高い...

ちなみに、千葉に来る前日、電話で話したとき、
アレックは、私のオージー訛りの英語を聞いて
「日本人じゃなくて、ドレッドのヒッピーオージーとのハーフとか
だったらどうしよう・・・」と本気で思ったらしい、笑!
そんなにオージーアクセント、強いかなあ...

生憎、ここ数日の北千葉は北東風がつよくオンショアで頭半オーバーの
ハードな波...私はビーチで撮影にまわりましたが、
メンズは意気揚々とパドルアウトしていきました...
そしてチュービーな波を華麗にメイク、うーん、うまい。

キレイな景色と撮影向きなブレイクを目指して南も目指したけど、あまり
波には恵まれず。それでも、一緒にサーフィンできて
ライディングを間近で見れたことにSTOKE ! YEEEEW !

肝心のインタビューですが、本編の映像はおそらく15分程度の仕上がりに
なるとのことで、自由に好きなことをかたってほしいと言われたので、
私は、環境的なメッセージをこめて、森での暮らし、
海とのかかわり、サーフライダーのこと、自然との接し方、
放射能のこと、原発のこと、価値観の変化、ライフスタイルのシフト
などなど語りました。

撮影は我が家にて。
多少演出的なアクションも入ってますが...いい映像とれたかなあ。

TYPHOON SURFERS というタイトルではあるけども
台風は、サーファーにとってはいいスウェルをもたらしてくれる
ポジティブなものかもしれないけど、
一般的には、例えば農業被害、漁業、観光などネガティブな影響を受ける人たち
の視点も盛り込みたいというので、ご近所さんたちにも登場してもらいました。

*そんなテーマを追って映像を撮っているさなか、彼らのホームである
アメリカ東海岸がハリケーンサンディーにより壊滅的な被害を受けて
しまいました。

アレックも言っていましたが、台風であれハリケーンであれ、
被害に遭わなかった人たちはただラッキーとしかいいようがなく
このような自然の猛威を前に人は無力さを痛感し
壊滅した文明のかけらは信じ難い光景です。

下記は、アレックの友人が運営する団体の情報です。
アメリカ東海岸のサーフコミュニティへの義援金募集ですので
遠く離れていますが、協力できる方はお願いします。

http://www.wavesforwater.org/project/hurricane-sandy-relief-initiative 

で、話を元に戻しますと、
いつも何かとお世話になっている、ブラウンズフィールドは
やっぱりマストでしょう。

デコさんの長女シネマちゃんと結婚し、小笠原から嫁いできた
洋介さんは、ここでの暮らし、食のありかた、農業のあり方、
農家としてたべものをつくるということの意味と責任
消費者としてたべものを頂くことの意味と責任
伝統回帰、自然回帰、
私たちが忘れてしまった、ほんとうの豊かさに
これからの生き方、
などについて語ってくれました。

娘のほのあちゃんを抱っこしながら
こういっていました。

「子どもがいるから未来にについてはポジティブに考えられる。
どうしたら明るい未来をつくっていけるかって」

ブラウンズフィールドでも自主的に野菜やコメの放射能調査は
やっていて、不検出ではあるけど、安全な食にとりくんでいるからこそ
不安はつきない。

いすみコミュニティの先駆者であるブラウンズフィールドというハブが
あったからこそ、ここへ移住してきた人はかなり多い。
私も間違いなくその一人だ。

ただ、震災以降、その多くの人はこの土地を去ってしまった。
もともと環境意識の高い人たちで、農的暮らしを指向していたから
子どもの健康や将来を考えて、できるだ汚染の心配がない
余計なストレスがない遠くへ南へ、というのは無理もない。

でも、大変な時代といろんな選択肢の中で
いまここに残った人たちは、いまを大切に前をむいて
いきようとしている。

心配や不安もあるけれども、いつの時代だって
それはつきもの。隣の芝はいつだって青くみえる。
ないものをねだるより、あるものに感謝していきたい。
そしてそれを分かち合っていきたい。

幸いにも、私の周りにはいろんなことをうまくバランスを
取りながら、ぶれない芯を強くもって、しなやかに、
そしてスマートに、ゆったりと生きようとしている人が多い。

そんな人たちの魂のこもった言葉と生きざまからインスピレーションや
刺激をうけて、社会が少しいい方向にシフトするお手伝いが
できたらと思う。


お土産に畑からショウガ、大根、さといも、さつまいも、頂きました〜!ほのあにメロメロのアレック

そしてもう一人、ご出演頂いたのは、大原の漁師
拓永丸の船長で漁師工房「拓」主催の中村亨さん

無添加でとてもおいしい干物をつくっている、という
洋介さんお墨付きで、大原漁港を訪ねました。

漁師歴35年の亨さんは、とても気さくで
オレンジとピンクのねじりはちまきがとてもオシャレ。

漁師を初めてからの海の状況の変化について
語ってくれました。

例えば

昔に比べ、温暖化の影響で海面が70-80cm以上も上昇しているから
(漁船を守るため)かさ上げせざるを得なかった漁港の工事のこと

昔に比べ、台風が発生する位置が、フィリピンや沖縄あたりではなく
日本の真南(小笠原のあたり)で発生する数が多くなって大しけの
日が多くて漁に出られない日が多くなったことや
*実際、ことしは9月中旬から10月初旬まで3週間近く漁ができなかったそう!

昔に比べ、親潮と黒潮の流れの割合が半々ではなく、365日のうち
300日ぐらいは黒潮が強くなり、潮が南から北に流れる日が多いので
昔は伊勢エビの水揚げの北限といわれた大原は、いまでは東北でも
水揚げされるようになっていることとか。

海にはプラスチックのゴミがほんとうにたくさん
漂流していて、つり上げた魚を捌いたら、ほんとうに
たくさんのゴミが胃袋からでてきたこととか。

大原漁港でも水揚げされた魚の放射能検査を実施していて
極微量のセシウム(不検出に近い値)がイワシやアジから検出されたことか。

3.11以降は、亨さんもやっぱり収入が減って、仲間の中には
漁師を辞めてしまった人もいることとか。

幸い、亨さんは二十歳の息子さんがもう既に漁師として
手伝ってくれているのですが
農業と同じく、日本の漁業も後継者不足です。

そんな過酷な自然環境の中でも、自然と向き合い、
自然の恩恵をうけての生業をあるわけだから、
自分のフィールドである海と自然を大切にしようという
気持ちはとても強い。

そして、自然をよくみているからこそ、海が、地球が
悲鳴をあげていること、壊れている生態系について、
人間と自然のアンバランスについて肌感覚でよくわかっている。

亨さんは、人間が便利さ、経済的合理性、
私利私欲のために、搾取しすぎてしまった
傲慢さに警笛をならしている。

35年の漁師経験から来る、海の男が悟る言葉は、
どっしとり重みがあって、ずしんとハートに響いた。

お土産に、アジやイナダの干物をお買い上げし、
早速食べてみたら、めちゃくちゃおいしいー。
塩もご自分で手作りして、塩以外は一切無添加。
通販でも買えますよー

私たちの毎日の暮らしにかかせないたべものをおいしく、安全に
つくってくれているこうした農家や漁師こそ、もっとたくさんの人に、
その美味しさだけじゃなくて、その裏にある想いとストーリが
伝わわりますように。

さて、取材を終えて、あとは宴じゃ。

ということで、初日は我が家にて日本流のおもてなし。

ブラウンズフィールドで頂いた大根と大根葉っぱはシンプルに
醤油で焼いて大根ステーキに。ここの大根はほんとにあまくて味が濃くて、
「この食べ方が一番美味しいよ」と、教えてくれたのは中島デコさん。

頂いたさつまいもは、厚揚げと一緒に甘煮に。

他には、

かぶ、にんじん、ごぼうの根菜豆乳味噌シチュー。
春菊のくるみ味噌和え
旬のさんま

をつくって、今回はほぼベジの和食で。


撮影初日お疲れさまーーー!カンパ〜イ!!!

2日目の夜は、丁度、粉モンパーティーが企画されていたので、
お好み焼き&たこ焼きをまだ食べていないというVICEチームを
引き連れて合流。

大阪出身の竹ちゃんがつくるお好み焼きは、ふんわりで焼き加減が抜群、
ほんとうに美味しーー!!アメリカ人も絶賛!

たこ焼きをみんなでクルクルひっくり返したり、と
日本の食文化も堪能したわけです。

奄美にオージー軍団の取材コーディネートもどきで
行ったときから、なんとなく、またこういう機会が
訪れそう、と思っていたけど、まさか、こう実現するとはね、笑。

またひとつ、サーフィンを通して
ステキな出逢いに恵まれた。

私が大切だと思う場所やコミュニティを訪れて、
応援している人にあって話を聞くことで、
改めて自分の環境と生きていることの価値を見直して
感謝することができるし、この体験を通して彼らの
世界観も広がって、新しい気づきになってくれたらと思う。

Life is a gift

Do all the good you can.
By all the means you can.
In all the ways you can.
In all the places you can.
At all the times you can.
To all the people you can.
As long as ever you can.

〜John Wesley 〜

あなたができる 良きことをせよ。
あなたができる すべての方法で、
あなたのできる すべての魂のために、
あなたのできる すべての場所で、
あなたのできる すべての時間を費やして、
あなたのできる 熱意のすべてを傾けて、
できるだけ長く。

VICE JAPANの公開は、12月14日!
乞うご期待!

THANKS AGAIN. ALEK, JAKE , MEREDITH !